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「マージナルマン」と、「ショコラ」(本)


私は最近この本の存在を知りました。
前回の[モチーフ]記事で扱った映画「ショコラ」の原作本です。
七さんがモチーフとしたのは映画ではなく、こちらの本かもしれない!
そう思い、さっそく読んでみました。
もちろん、前回書いたように、そもそも「ショコラ」が「マージナルマン」のモチーフとは限りませんけれどね。


今回は、ジョアン・ハリス著の「ショコラ」について書きます。
少しですが内容に触れていますので、未読の方はご注意くださいね。


結論から言います。
この本は「マージナルマン」のモチーフではないようです。
読みながら、この物語に「マージナルマン」を合わせるのは難しいかなと感じました。


と、[モチーフ]記事としては、ここで終わってしまうのですが・・・
せっかくなので、本の感想を交えてもう少し書かせてもらいますね。


映画の描写に比べ、本ではよりヴィアンヌとその母について描かれています。
ふと、この「マージナルマン」をヴィアンヌの母としてみたら…と思いました。
とくにラストサビ、このように解釈してみてはどうでしょう。

 町の向こうへマージナルマン
 ながい眠りの中
 夢を掘るようにいきてゆく愛しい人をみていた
 変わらない町のWoman
 風に乗り飛んできた
 みた事もない花の種 咲かせた

土地に根付いて「ながい眠りの中」で暮らす人々は、そこで「夢を掘るようにいきてゆく」。
町を転々とするマージナルマンには、そのように見えていたのではないでしょうか。
「変わらない」のは「町」ではなく「Woman」、つまりマージナルマンにかかっているように思えます。


本のラストは映画と異なり、ヴィアンヌがまた旅に出るのかどうかがはっきりしません。
おそらくはこの町にとどまるのだろうなと思いつつ、確信できない要素もあったりして。
前回の記事で、ヴィアンヌは「風習」に縛られている、と書きました。
この本では、それが「母親」に替えられるかもしれません。
母に縛られている、もしくはそう思っている自分自身を開放できるかどうか。
物語の最後までそれがテーマとなっているように感じました。



【書誌情報】

「ショコラ」
 ジョアン・ハリス [著]
 那波かおり [訳]
 角川書店(角川文庫)

この記事も、もちろんチョコをつまみながら書きました。
言わずもがなでしょうか(笑)

映画の雰囲気を思い描きながら読むと、ちょっと驚くかもしれません。
細かな話の流れだけでなく、雰囲気がかなり異なっているのです。
また、この原作を読むと、映画ではエピソードや人物についてかなり端折られていることがわかります。
その分テンポよく進み、ラストもすっきりとした終わり方です。
原作を読んでから映画の内容を思い返しても、私は物足りなさを感じませんでしたね。
どちらもベツモノとして楽しめる作品になっていると思います。

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