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「わたしを離さないで」二次作品比較


今回は[モチーフ]カテゴリー番外編となります。
前回の記事で書いた「JUDY」のモチーフである「わたしを離さないで」。
この作品は、本を原作として映画化、舞台化、そしてテレビドラマ化されています。
それら二次作品をすべて見た私の、勝手な比較を今回書いてみました。
どの作品も観てから時間が経ってしまったため、記憶違いがあるかもしれません。
そのあたりは大目に見ていただければ幸いです。

今回、「重大なネタバレ」はしていません。
が、少しでも内容を知りたくない!という方は、どうぞご注意くださいね。


私は本を読んだあと、舞台→映画→ドラマの順に観ました。
(発表順としては映画が先)
まず舞台は、GARNET CROWファンの友人たちと一緒に観に行きました。
主演は多部未華子さん。
イギリスの話ですが、舞台では日本に変更されていました。
主人公キャシー(多部さんの役)の語りで話が進められる原作の本。
設定や視点の違いがありながらも、原作の世界観はうまく表現されていたと思います。
ただ、キャシーがおとなしい性格な分、他の人物が目立ってしまったように感じられたでしょうか。
事象や感情が分かりやすいよう、誇張している部分も少なからずあった気がします。
それでも、本とは異なる感覚も楽しめましたし、全体としてはよかったなぁと思えた作品でした。


舞台を観たあと、すぐに映画版を観ました。
もともと洋画を観慣れていない私の感覚では、ちょっと観づらかったです。
こちらは作り方が「映画らしい」といいますか、盛り上がりを意識しすぎている感覚がずっと拭えませんでした。
原作のキャシーたちの思い、世界観とも少し離れてしまった気がしましたね。
この映画は、原作との比較ではなく、単独で観たらまた違った感想を持つかもしれません。


そして、ドラマ。
こちらはいわゆる連ドラで、主演は綾瀬はるかさんでした。
舞台と同様、日本の設定へと変更されており、それに合わせて作られているように感じました。
他の二次作品と比べると、原作からは一番かけ離れていたように思います。
オリジナルの要素があったり、終わり方も原作に忠実ではなかったり。
「日本人向けにアレンジされたドラマ」だったと言えるかもしれませんね。
そのためか私には、登場人物の性格も、本や他の作品よりしっくりきました。

ただ一つ難点があったとすると、主人公の周りを映しすぎたことでしょうか。
本では「主人公からの視点」という狭さがあり、舞台や映画では時間の制限があります。
けれど連ドラは、もともとどちらも広いものです。
それは連ドラの長所であったはずなのですが、この作品に関しては短所の方が目に付いてしまいましたね。
原作では描かれていないところまで丁寧に作ってしまった結果、中途半端な印象が残った箇所もありました。
この場合はどうなのか?他の「一般の人」はどう思っているのか?
そんな疑問が多く浮かんでしまいましたね。
ここまで描くのなら、もっとこのドラマの「世界」をしっかり映してほしかったなと欲が出てしまいました。
おおむね満足できた作品ですが、最終回の後は、あと一歩だったなぁ…!という気持ちになりましたね。



以上、「わたしを離さないで」二次作品の比較感想でした。
まったくもって余談ですが、ドラマの主演だった綾瀬はるかさんについて、もう少し書きますね。
このドラマは2016年1月からの連ドラでした。
その終了後の3月から、大河ファンタジー「精霊の守り人」が放送されました。
実はこのドラマの主演も綾瀬さんだったのです。
(「精霊の守り人」については、過去記事のこちらからどうぞ)
2つのドラマの性質がまったく異なっていて、でもどちらもきちんと役になりきっていた綾瀬さん。
こういう女優さんだったんだ!と、失礼ながら感心してしまいました。
また年明けに「精霊の守り人」のドラマが始まります。
こちらも楽しみです。



【書誌情報】

前回の記事を読んでいない方もいらっしゃるかもしれませんので、念のため書いておきますね。

「わたしを離さないで」
 カズオ・イシグロ [著]
 土屋政雄 [訳]
 早川書房(ハヤカワepi文庫)

舞台を観て、映画のDVDを借りてきて、原作を読み直して…。
そんな1週間を過ごしたときは、さすがに気が滅入りました。
続けて触れるべき世界ではありませんでしたね(笑)

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コメント

こんばんは☆

二次作品それぞれに、けいさんが感じる印象が違っているので、読んでいてとても興味深かったです。
良さもあんまり・・・な部分もあるのですね。
私はドラマを見始めた時に舞台化・映画化されていることを知りましたが、それらは見ていません(^▽^;)
やっぱり原作にほぼ忠実に作ることは、色んな事情もあって難しいのでしょうか。。
‘臓器移植のためだけの存在’ってあり得なさそうで、これからあり得る可能性が出てくるかもしれないし、人間の中での差は出ちゃいけないとも思うし、とても考えさせられる作品だからこそ、原作に沿ってるほうが良いと感じるんですけどねー・・・。
(ドラマを見ておいてなんですが( ̄ー ̄;)

>本では「主人公からの視点」という狭さがあり、舞台や映画では時間の制限があります。
けれど連ドラは、もともとどちらも広いものです。
→確かにそうですね!主人公の視点や背景が目立っていたような気がします。。
 もっと全体を広く見せてくれても良かったかもですね。

>そんな1週間を過ごしたときは、さすがに気が滅入りました。
続けて触れるべき世界ではありませんでしたね(笑)
→切なく苦しい世界にひたった1週間だったのですね( ̄□ ̄;)!!
 考えただけでも続けて触れるのは厳しいと思っちゃいます(笑)

 

奈里さんへのお返事

奈里さん、こんばんは(^^)
コメントいただきありがとうございます☆
「JUDY」から離れた記事でも読んでもらえるかな…
と思っていたので、楽しんでいただけたようで、ほんとによかったです!

二次作品はどれも、「観ている人の共感」を意識しているように思えてしまって、そこがもう原作と違うなと感じました。
ただ、その原作も読んだ人によって捉え方が変わる話かなとも思いますので、二次作品が原作に忠実だと思った人もいるかもしれません。
本を読んだ私の感想は「JUDY」の記事で書いたとおりですが、また違う感じ方をする人もいるはずですからね。
今コメントを書いていて、原作に忠実かどうかという基準自体が人それぞれのような気がしてきました。

奈里さんもドラマは、もっと全体を見たいと思いましたか。
原作で最後に語られた、この世界の話をドラマでも扱えなかったのかなぁと、そんな風に思ってしまいました。

本当に、この世界に浸るには、ある種の覚悟が必要ですね…(笑)

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