「英雄」と、「闇の守り人」


今回の[曲のモチーフ]は、番外編となります。
モチーフというより、イメージといった方が正しいでしょうか。
私はこの曲「英雄」を聴くと、ある物語を思い出します。
子どもの頃に出会い、これまでに何度も読み返した物語です。


今年ドラマ化もされた「精霊の守り人」。
このシリーズで、「闇の守り人」という本があります。
私はこの「闇の守り人」を読むと、「英雄」が頭の中で鳴り響きます。
「英雄」の歌詞と「闇の守り人」の話。
ぴったりとリンクするわけではありません。
それなのになぜだろうと、長らく思っていました。

最近、「闇の守り人」を読み返していて、その疑問が少し解消されました。
曲の雰囲気がこの二つを結び付けているのかな。
読み終えたときに、ふとそんなことを思ったのです。
著者の上橋菜穂子さんは、古代史にも精通している方です。
「英雄」―「古事記」―「闇の守り人」
このつながりは案外、的外れではないのかもしれない。
自分の中ではそのように納得しています。


このシリーズは異世界ファンタジーで、児童文学に分類される本です。
けれど、上橋さんが「子ども向けに書いたわけではない」とおっしゃるように、大人でも楽しめます。
むしろ大人の方が深くのめり込んでしまう物語かもしれません。
子どもの頃に読んだときとは異なる衝撃が、大人になってから時間差できたりするんです。
この物語に安易なハッピーエンドはなく、理不尽で容赦ない運命を突きつけられる人々が登場します。
このシリーズを読んだことのない方は、ぜひ一度、読んでいただきたいと思います。
まずは「精霊の守り人」「闇の守り人」から。
そして、4作目の「虚空の旅人」まで読み終えたら、きっと完結の10冊目まで一気読みです。

私はシリーズ全体も、1作ごとの話もすべて好きです。
けれど、あえて挙げるならば、1作目の「精霊の守り人」と、2作目の「闇の守り人」ですね。
GARNET CROWのアルバムでいえば、私にとっての1stアルバムのようなものかもしれません。
やはり出会ったときの衝撃は大きく、ずっと心に残るものなのでしょう。
GARNET CROWの楽曲と同様、大切にしていきたい物語です。



【書誌情報】

以下は、私が買い集めた文庫本です。

※すべて上橋菜穂子著、新潮社(新潮文庫)
「精霊の守り人」
「闇の守り人」
「夢の守り人」
「虚空の旅人」
「神の守り人 来訪編」
「神の守り人 帰還編」
「蒼路の旅人」
「天と地の守り人 第一部 ロタ王国編」
「天と地の守り人 第二部 カンバル王国編」
「天と地の守り人 第三部 新ヨゴ皇国編」

この他に2冊の短編集が出ています。
「流れ行く者」
「炎路を行く者」
2016年7月現在、「炎路を行く者」はまだ文庫化されていません。

このシリーズは表紙も素晴らしく、物語の世界を作り上げています。
単行本も文庫本も、それぞれがとても素敵なんです☆
単行本は偕成社から出版されています。
子どもの頃、この表紙を見てワクワクドキドキしたものです(^^)
「英雄」を聴いて思い浮かぶ画は、この単行本の表紙や挿絵だったりします。

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